ホワイトニングをした後、歯の白さを維持するための対策

こんにちは😊宮城県仙台市のホワイトニング専門クリニック・マリエクレール歯科です。
ホワイトニングで白くなったキレイな歯、ずっとそのままだったら嬉しいのですが、残念ながら後戻りは避けて通れません💦
そこで、今日は、ホワイトニングの後戻りを予防して、効果的に白い歯を維持するための対策についてご紹介しようと思います。

目次

ホワイトニングの後戻りとは

ホワイトニングの後戻りとは、ホワイトニングで白くなった歯が、元の色に戻ってしまう(近づいてしまう)こと言います。

後戻りは個人差はあるものの、誰しも必ず起こり、また、後戻りが起こらないホワイトニングも存在しません。

後戻りが起こる原因・習慣

歯の色が戻ってしまう(戻ったように見える)原因はいくつかあります。

水分が歯に戻る

実はホワイトニング直後の歯は水分が少なくなっていて、白く見えやすい状態になっているんです。ホワイトニング後、数時間〜数日かけて水分が歯に戻ることにより、ホワイトニング直後よりも歯の白さ(明るさ)が失われたように感じます。

白くなった歯に見慣れてしまう

ホワイトニングを繰り返し行い、適切なホームケアを行なった場合、後戻りのスピードも緩和され白さ(明るさ)を維持しやすくなります。(とっても嬉しい!)
しかし、白くなった歯に見慣れてしまって、自分の歯が黄ばんで見えるようになるんです。目が肥えた証拠です!
私の場合、鏡で見る自分の歯は、後戻りで黄ばんできたように見えるけど、何もケアをしていない(ホワイトニンングをしていない)友人と並んで撮った写真を見ると、まだ白いことに気が付くという場面があります

また照明の色によっても、歯の色の見え方は変わってきますね。

ステイン(外部着色)の形成

ステインとは、飲食物に含まれる色素や、タバコのヤニ(ニコチン、タール)などが歯の表面に固着したもので、歯の黄ばみの原因・ホワイトニング後の後戻りの原因になります。


飲食物の中で、歯に着色しやすい成分は主にタンニン(ポリフェノールの一種)です。
歯のエナメル質表面は、唾液由来のペリクルと呼ばれる薄い皮膜で覆われているのですが、紅茶・コーヒー・緑茶などに含まれるタンニン、タバコのヤニなどが、唾液中のカルシウムや金属イオンと結びついて(化学結合)ペリクルに付着することによりステインとなるのです。

また、タンニンと金属イオンの結合物は黒色をしているので、それが歯に固着してしまうと歯の色が暗く見えてしまいますね。江戸時代のお歯黒の正体はタンニン鉄!

歯の糖化(内部着色)

別コラム『砂糖と歯の黄ばみ』でもお伝えしましたが、過剰な糖質の摂取により歯の象牙質は黄ばんでしまいます。コーヒー・紅茶には砂糖を入れる、スイーツが好き、晩酌は毎日…という習慣がある方は、これまでの蓄積によってホワイトニングの効果が出にくいばかりでなく、後戻りも早いです。

色素産生菌による着色

清掃不良の場合には、色素を作り出す菌によって着色(黒色、オレンジ色、緑色)することがあります。
このような状態に陥ってしまう方は、まず歯磨きの仕方を歯科医師・歯科衛生士から習って、自己流の歯磨きを改善してみましょう!

補足・従来の薬剤ホワイトニングでは…..

当院は薬剤不使用ホワイトニングを採用しているため、歯にダメージを与えませんが、従来の薬剤を使用したホワイトニングでは、ホワイトニング直後、歯が脱灰(ミネラルが溶け出す)していて、エナメル質がすりガラス状になっています。そのためホワイトニングをする前よりも着色がつきやすく、術後に飲食制限をする必要があります。溶け出したミネラルと取り込む(再石灰化)過程で、歯の色が戻ったように感じます。

歯の白さを維持するためには

後戻りの原因がわかったところで、対策できるところはきちんと対策をしていきましょう!

着色性食品と着色性補助食品。食べ合わせに注意する。

着色性食品というのは、着色がつきやすい飲食物のことで、
・緑茶、紅茶、ウーロン茶などタンニンが含まれる飲み物
・赤ワインやチョコレート、ココアなどポリフェオールが含まれるもの
・カレー
・醤油やソース、ケチャップなどの色の濃い調味料
・ブルーベリーや赤ぶどうなど
・その他、人工着色料を使ったお菓子やジュースなど

ここでもう一つ知っておいてほしいのが、着色性補助食品の存在です。
着色性補助食品というのは、『それ単体では歯が着色することはないが、着色性食品と一緒に食べることで歯の着色を強めてしまう食品』のことを言います。
柑橘系の飲食物、アルコール、炭酸飲料、お酢、クエン酸、スポーツドリンク、ほうれん草などが挙げられます。これらの食品は、口腔内を酸性に傾ける作用が強く、歯のエナメル質を溶けやすくしてしまいます。この状態で着色性食品を食べてしまうと、本来以上に歯への着色作用を高めてしまうんです。

食べ合わせに注意してみるといいですね。

着色しやすい飲食物を摂取した後にはすぐにうがい・歯磨きをする

着色しやすい飲食物を食べたり飲んだりした後は、できるだけ早く歯磨きをしましょう。外出先で歯磨きができない場合は、うがいをしたり、食後にお水を口に含んで飲む、でも予防につながります。
お口の中で、タンニンと金属イオンの結合物ができてしまっても、歯に固着(頑固にくっつく)しなければいいのです。固着してしまう前、遊離しているうちに歯磨きをしましょう。

糖化を意識してみる

過剰な糖の摂取による糖化は、歯の内部着色だけでなく、全身の老化を促進させてしまいます。健康にもよくないです。完全に断つことは難しくても、意識して生活してみると、少しずつ変化(味覚の変化、体調の変化)が現れますよ☺︎

私個人の意見ですが、食の楽しみは人生を豊かにしてくれます。家族や友人と美味しい食事をいただく、楽しいひとときですよね。白くなった歯を維持したい気持ちも理解できますが、健康を害するものでなければ、無理に制限する必要は全くありません。

ホームケア用品を見直す

ホワイトニングで得られた白い歯を維持するためにも、ホームケア用品にもこだわっていただけると嬉しいです。
世間の歯の白さへの意識の高まりもあり、ホワイトニング歯磨き粉がたくさん売られていますね。値段も実に様々。どれを選んでいいのかわからないというお声を多く耳にします。

要注意!市販の美白歯磨き粉(ホワイトニング歯磨き粉)

美白歯磨き粉に限らず、市販の歯磨き粉にはほぼ研磨剤が含まれています。特に、ホワイトニング効果を謳っている商品には粗い研磨剤が入っているので注意が必要です。というのも、お掃除で使うクレンザーをイメージするとわかりやすいのですが、頑固な汚れを落とすためにクレンザーで擦ると、確かに汚れも取れますが、同時に無数の傷がつきますよね。
歯磨きでも同様です。エナメル質は非常に硬く丈夫ですが、粗い研磨剤入りの歯磨き粉を頻回に使うと歯に傷がついてしまい、余計に着色しやすい(着色が取れにくい)環境を作ってしまうのです。また、歯も削れて薄くなるリスクもあります。
歯にリスクなくステインを落とすために、研磨剤入りではなく、化学的に汚れを溶かして浮かせる成分が入ったものを選ぶようにしましょう。

ホームケアは一択!EXクリーナー

当院で推奨しているホームケア用品はEXクリーナーです。ステイン(着色汚れ)だけでなく、歯ブラシでは取れないネバネバした細菌の塊・バイオフィルムをも化学的に除去できるんです。
研磨剤はもちろ無配合、石油化学物質も入っていません。
当院では、ホワイトニング前にEXクリーナーと歯ブラシで歯面清掃をしますが、たったその数分でステインが取れ、歯が明るくなるんです。しかもバイオフィルムもとれて歯はツルツルです。
歯磨き粉の代わりとして、1日1回夜の歯磨きの時(理想的には朝晩1日2回)に使ってみてください。

※EXクリーナーは医療機器のため、購入には医師の診察が必要です。

その他の歯科専売・美白歯磨き

EXクリーナーを入手できない場合には、市販のものではなく、歯科専売のホワイトニング歯磨き粉がおすすめです。

オススメの歯ブラシ

たくさんの歯ブラシを試してきました。
ヘッドの大きさ、薄さ、ネックの角度、把持部(持つところ)の形状、毛先の細さ、毛の硬さ(しなやかさ)、毛先の形、毛の長さ、植毛のされ方、毛の本数…..
正直なところ、歯ブラシに関しては、歯茎の状態によって患者さんごとにおすすめの歯ブラシは変わりますし、目的によっても変わってきます。好みもあると思います。
様々な歯ブラシを使ってみて、歯の着色を落とすのに向いていると感じるのは、スイス製のクラプロックスという歯ブラシです。ヘッドがかなり大きく、奥歯の後方を磨くのには苦労しますが、歯磨きした後に歯が明るくなった感じを感じられる歯ブラシです。
自宅では、歯ブラシは用途に応じて数本用意していて、使い分けています☺︎

定期的にホワイトニングを受ける

どんなに気をつけて生活をしていても、後戻りが少なからずおきます。
ご自身のペースで構わないので、定期的にクリニックでのホワイトニングを受けてタッチアップすると、白くて艶やかな歯を保つことができますよ。

後戻りするのに高価なホワイトニングを受けるのは勿体ない?

ホワイトニングで歯質強化

この記事を読んでくださっている方の中には、これからホワイトニングを受けようと思ってホワイトニングについてリサーチ中の方もおられるかと思います。中には、高価なホワイトニングを受けても後戻りしてしまうなら、無意味!?と思ってしまった方もいるのではないでしょうか。
確かに、ホワイトニングは永久に白さが続くものではありません。
しかし当院のホワイトニングは、歯にダメージを与えず、歯を白くする以外にも歯質を強化する副効果も認められています。歯を白くするだけではないホワイトニング、自信を持ってオススメできます。
何もしなければ、歯は黄ばんでいく一方ですよ☺︎

歯科医師 髙橋茉莉恵
マリエクレール歯科院長
歯科医師16年目。小児歯科・審美歯科での勤務を経て、2023年にホワイトニング専門クリニックを開業。口元の美と健康をホワイトニングを通してサポートしています。

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